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Y 増幅回路の合成

1.300B A級シングル CR結合 8.2W AMP 出力回路の設計

2.ドライブ回路の設計

3.電圧増幅回路の設計

4.増幅部の基本特性

5.電源部に対する要求仕様

第5章 増幅部の合成

はじめに

・増幅部の合成とは要素回路を結合してアンプの増幅部を構築することである。

・通常の設計では増幅部の合成は企画の後に行なう。

・本書でこの段階で合成を説明するのは以下の二つの理由である。

 @電源回路の説明に実際の具体的な増幅部が必要となる。

 ANFB回路のせつめいにも実際の具体的な増幅部が必要となる。

・そこで本篇の合成は最もシンプルで製作事例が多く企画の基本となるA級シングルアンプの増幅部の合成を例にして説明する。

 

5.1 増幅部の合成手順

(1)増幅部の企画

・企画の進め方は後述する。

・ここでは必要最小限の企画にとどめる。

@求める音のイメージ

 低音、中音、高音、全体

A出力管の選択

 出力管のブルーマウンテンとも言われる直熱三極管の300Bを使用する

 出力回路はSとして10W前後の最大出力を得る。

 シンプルな回路で繊細な音を求めて出力回路はSとする。

B出力回路の企画

 出力回路はSとして10W前後の最大出力を得る。

  繊細さを求める

Cドライブ回路の企画

 周波数特性の素直なCRドライブとする。

DNFBの採否の決定

 CRドライブでありNFBをかけられるがそのために積極的にゲインを稼ぐことはしない。

 無帰還で設計し音質調整のために無理のない範囲でNFBをかけることを想定しておく。

(2)出力回路の設計

@300Bs A級出力回路の特性

Aドライブ回路の条件

B電源回路の条件

(3)ドライブ方式の設計

@5687 CR結合ドライブ回路の特性

A電圧増幅回路の条件

B電源回路の条件

(4)電圧増幅回路の設計

@6DJ8K CR 電圧増幅回路の特性

Aアンプの最大入力電圧

B電源回路の条件

(5)増幅部の総合基本特性

@最大出力電力

A最大出力電圧

BゲインA/G

C最大入力電圧

D最大出力時の歪率

EダンピングファクターDF

F周波数特性

G入力インピーダンス

H出力インピーダンス

 

5.2 電源回路の条件

(1)電圧と電流

@300Bs出力回路

A5687ドライブ回路

B6DJ8初段電圧増幅回路

Cヒーター電源

(2)等価直流負荷抵抗

・増幅部の各回路を等価的に直流抵抗と見なしてこれらの並列合成値を電源の負荷抵抗として電源を設計する。

@300Bs出力回路の等価直流抵抗

A5687ドライブ回路の等価直流抵抗

B6DJ8初段電圧増幅回路の等価直流抵抗

C総合等価直流抵抗

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